日本茜で糸を染めました

週末に草木染めの教室へ行きました。
今回は日本茜の根で綿糸を２かせ分染めました。

これが日本茜の根っこです。
日本茜は一本からとれる根っこの量もわずかで
いま希少な材料なのだそうです。

もうすこし細かく砕いて袋にいれて煮出します。
今回は茶色の雑味を取り除くため１煎目を捨てました。
染色→媒染（アルミ）→染色の行程でこんな色に染め上がりました。

いままで異なる２色に染める場合、媒染材を変えたり、
水を加えて濃度を変えたり、のパターンでしたが
今回は同じ媒染材で濃度も変えていません。
最初に"赤味"の方から糸に浸透してゆくので
最初に入れた１かせは赤をたくさん吸って濃い色になり
次に入れた１かせは同じ鍋に残った赤みで淡い色に。
染めた後の染液は実際に赤みが消えて黄色っぽくなっていました。

染めの世界はちょっと化学的だなと思います。。（←苦手分野）
でも化学が発展するはるか昔からある技術ですよね。
昔の人はとにかく試行錯誤の中からいろんな発見をして
という事を繰り返してきて今に受け継がれていると思うと
歴史の重みを感じます。

染めを始めて、毎回新しい事に出会えるのが楽しいです。
時間はかかりましたが、
染め上がりの色もとても気に入っています。
何を作るかは、これからじっくり考えます。