・週末はkangoo”グーちゃん”で伊賀・長浜へ出かけてきました。
伊賀のgallery yamahonさんで開催されている
「中村好文の家具デザイン 1981-2012」を観るのと
そのトークイベント「家具に魅せられて」を聴くのが
今回の旅の目的でした。
建築家・中村好文さんの創られる家や家具については、
中村さんの本「普通の住宅、普通の別荘」のまえがきに
余すところ無く表されていると思います。
下記はそのまえがきからの一文です。
”(設計や家具デザインに取り組むときに潜在的に目指していたのは)
人々が目を瞠(みは)り、誰もが話題にせずにはいられない
「特別なもの」ではなく、気張りもしないし、気取りもしない。
背伸びもしないし、萎縮もしない。無理もしないし、無駄もしない。
それでいてまっすぐに背筋の通った「普通のもの」でした。
そして、用を満たすという観点や、美しさという視点からも、
過不足なくほどよくバランスの取れた「ちょうどいいもの」でした。”
以前の日記:Enkelであること。にも書かせていただいたのですが
私が服を創るときに心掛けたい・目指したいと思っていることが
まさに上記の中村さんの文章に詰まっています。
わたしにとって大切な言葉のひとつです。
そんな個人的な想いも抱えつつ、
家具作りに対する想いや背景のお話を直接ご本人から伺えて
モノのもつストーリーが広がりとても貴重な機会となりました。
また、本の中で見てきた家具の数々を実際に観て触れられたのが
とてもうれしくて、ついギャラリーに長居してしまいました。
短い時間ですが、中村さんとお話させていただく機会も得られて
かけがえのない思い出の一日となりました。
"thumb chair"という名の椅子を一脚、
Hさんと一生大切に使い育てていこうと決心し購入しました。
家にやってくるのは2-3ヶ月後になりますが楽しみに待ちたいと思います。
6 件のコメント:
すごいシンクロ。この人物には今、住空間の方面から注目していました。なんかお薦めの本があれば教えてください。
私も椅子購入予定。アームの有り無しで数週間迷ってます。
私は、ソーイングの関心で、このサイトを知ったと思うのですが、
毎回、かえる洋裁店さんの関心の広さで驚かされます。
シンプルで機能的な、住宅、家具、いいですね。
ちなみに、私もかえるが好きです。本物と言うよりは、おもちゃや絵の方ですが。
モルペンさんへ
やっぱりシンクロ率高いですね(笑)住空間に注目中ということでしたら日記のなかで書いた「普通の住宅、普通の別荘」という本をおすすめします。これまで設計したいくつかの家がたくさんの素敵な写真と文章で紹介されていて建物も間取りも家具もじっくり味わえると思います!写真がまた本当にすてきなんですー。
ところで、長い時間座るための椅子ならアーム付きが良いのでは?と思います。どんな椅子かな?楽しみだね。
きゅうる村さんへ
肝心のソーイングに関する日記があまりないことに気づきつつ生活周りのことをあれこれ書いてしまっているのですが、日々お付き合い下さりありがとうございます!しかもかえる好きとお聞きしてうれしいです!私も本物より置物や絵の方です。あ、でも”あまがえる”くらいならかわいいと思えます。大きいのはやっぱりこわいです。
いつぞや紹介した奈良の「秋篠の森」は2室のホテルもあって、その内装は中村さんによるものだそうです。いつか泊まってみたいわ。
モルペンさんへ
建築は実際に見て触れて体感できるとやっぱり良いね!愛媛の伊丹十三記念館も中村さんの建築で一度見てみたいなぁと思っているのです。関ヶ原のカフェ・フランドルというお店も中村さんが手がけられたそうで一度行ってみたいな。
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