・向田邦子さんのエッセイ集「無名仮名人名簿」がとてもおもしろいです。
ご本人を含めた”人”のいろんな面を観て捉えるその視点を尊敬しつつ
飾らない文章がすっと心におちてくるので
人の”しようがない”心理や行動に共感を覚えて
クスっと小さく笑いつつ、あぁそうですよね・・・、と何だかほっとしたり。
世代も違うのにいろいろ共感してしまうので
向田邦子さんご本人に対する興味が湧いて勝手に親近感を感じてしまいます。
お酒を飲みながらあれこれとりとめのないおしゃべりができたら
さぞかし楽しいだろうなどと思ったりしてしまいます。
この本には出会う運命だったのかなと思います。
以前に古本屋さんでふと見つけてぱらりとみたところ
読んでみたいタイトルが並んでいたので買おうとしたら
まだ値付け前だったようで、その時はご縁がなかったのですが
先日あうん堂さんの本棚に表紙を見つけて
運命の再会にうれしくなり迷わず購入してきました。
「優れた作家のエッセイはおもしろい」というのがHさんの持論ですが
はい、とってもおもしろいです。
・あうん堂さんを出て浅野川にかかる中の橋から写した風景です。
あうん堂さんで美味しいコーヒーをいただきながら本を読んで
近くの月天心さんで美味しい和菓子をお土産に買って
橋の上から浅野川を眺めて、というのがお気に入りのお散歩コースになりました。
あ、ここ数年守ってきた”コーヒー断ち”を
(といっても自ら進んでは飲まない、というだけの弱いものですが・・・)
二三味コーヒーと出会って自ら解禁してしまいました。
でも私にとっては数年の封印を解く価値のある一杯でした。
2 件のコメント:
「父の詫び状」が高校生以来の愛読書です。「新人で出てきてすでに名人だった」と評されるエッセイは確かにすごいです。オチが柔らかいと感じます。
最後は「向田邦子の恋」を読んでいただきたい…エッセイではないけど。
オススメありがとうです。読んでみます。
昨年NHKで放送された向田さん脚本のドラマ「胡桃の部屋」が面白かったので、今回エッセイを手にとってみたところです。
先日オススメしてくれた「過去のない男」観ました。
むむー素晴らしい映画です。片桐はいりさんのエッセイから感じるフィンランドの空気をさらに濃く感じることができました!
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